http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1491188582/

嘘


1 :◆uU1f1gXrpQ:2017/04/03(月)12:03:02 ID:NIs() ×
まあ、暇なら読んでいってよ。きっと無駄にはならないから。


9 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:04:41 ID:NIs() ×
取り敢えず今のスペックね

俺 21 通信学科の高校3年生 イラストの仕事



12 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:06:43 ID:NIs() ×
思い立ったのは2015年の夏頃。母が癌で床に伏してしまったね。僕は当時高校を暴力事件で退学になってしまっていてね、半分引きこもり状態にあったんだ。


16 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:09:05 ID:NIs() ×
小さい頃両親は離婚していて、僕は母の方に引き取られていた。母がそんなに悪くなっているなんてまるで気がつかなかった。

僕は父の家に引き取られることになった。
母方の祖父母は自分たちが引き取るといって聞かなかったそうだけど、最終的には父の方に真剣が渡ったそうだ。



19 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:13:14 ID:NIs() ×
父は地方に住んでいて、母とは今生の別れになるだろうとわかっていたから、家を出る最後の日、面会時間ギリギリまで母と話していた。
今まで何もしてあげられなかったこと、ずっと迷惑かけていていたこと。謝っても謝っても謝り足りないくらいだった。
その時の母は、笑っていた。僕とこうやって話ができるようになるなんて、病気になってよかったかもしれない、なんてことも言っていた。



22 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:16:05 ID:NIs() ×
母に、僕にしてほしいことがあるなら言ってほしいと懇願した。何かこれまでの免罪となるような事を言ってほしいと。
その時母は、心も体も健康であればいい、と優しく言ってくれた。

その時、僕はもう嘘をつかない事を決心した。



24 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:20:39 ID:NIs() ×
父の元に着くまで8時間。ずっと電車にゆらゆら揺られ続けた。

着いて、父が迎えに来てくれていた。
父は再婚しており、義母と、弟(寮生だから滅多に会えない)と、妹ができた。

父の家族と初めての面識だったので、とても緊張したが、なんとか嘘をつく事なく自己紹介ができた。
その自己紹介を自分ですればするほど、僕は何にもないんだな、と痛感した。



25 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:23:10 ID:NIs() ×
義母と妹からは変な目で見られる、嫌われる…と覚悟していたが、露骨に嫌う…と言うわけではなく、同居人以上の関係としてリスタートを着ることができた。

まあ義妹はそれから露骨に嫌うのだけど…



27 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:27:44 ID:NIs() ×
僕は父の仕事の手伝いをすることになった。
父は土木関係の仕事を営んでおり、小さい町で、小さい会社だが、父の繋がりで出来た、連携の取れている人たちだった。

僕は元来コミュ障…と言うほど拗らせてはないが、猜疑心の強い男で、周りの連中が馴れ合いでつるんでる、ただ考えていないパーが務める惨めな職場だ。と思った。その事を言うか言わないか迷ったが、結果、言った。



28 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:29:55 ID:NIs() ×
結果、殴られた。そりゃそうだ。

だけど、十数人しかいないではあるが、社員全員から気に入られた。
なんでも「下手に隠して接知られるより、本音をぶちまけられてよかった。これなら同じ釜の飯が食える」とのことだった。



29 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:33:54 ID:NIs() ×
父の家に急に転がり込んだものだから、僕の部屋は部屋とも呼ばない物置のような部屋だった。ベットも置けないから敷布団で、前使っていたパソコンも設置環境が悪くておくことは出来ない。結果僕はミニマリストになるしかなかった。

義母は大らかな人だった。何処か母さんに似てる気がした。
義妹は思春期真っ盛りのクソガキだった。ほんっとうにクソガキだった。



31 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:36:00 ID:NIs() ×
それから半年、僕は中卒労働者として父の会社に勤め、お金も少しながら貰えるような生活についていた。が、ついに義妹の限界が切れた。

事の発端は妹が下校中、声をかけてしまったことから始まる。



32 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:40:58 ID:NIs() ×
彼女はいじめにあっていた。僕が家に転がり込んだ事で、田舎特有のいじめループらしい。


33 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:47:29 ID:NIs() ×
妹はこれまでずっと耐えて来た。でももう耐えなられないと泣きじゃくりながら家族の前で言う。義母も父も、自分を捨てると思った。自分の娘の方を取ると。
しかし、父も、義母も僕を手放さなかった。
こいつはもう家族の一員だ。そんな事を言う奴は放っておけ。いじめ問題はお前が解決するんだ。と父は言う。
予想外の出来事に僕は戸惑ったが、後から聞いた話によると、妹は元々僕に似た性格で、他人を妬んだり、羨ましがる性格が強い、だから今のお前のようにまっすぐ生きている自分みたいな性格のやつがうざったかったのだろう と言ってくれた。

妹はそれから1週間は学校に行かなかったが、8日目にして部屋を出た。いじめの話は嘘だったらしい。



34 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:50:04 ID:NIs() ×
妹の事件があって以来、本当に僕のせいで家族に迷惑をかけてしまったらどうしよう、と考えるようになった。
確かに田舎は横のつながりが強く、誰かの恥部が暴かられたら根掘り葉掘り見られる事は気づいていた。

僕は高校に行く事を決意した。



35 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:52:54 ID:NIs() ×
高校と言っても、普通の高校にはいけない事はわかっていたから、初めから定時制や、通信制の学校を探すことに決めた。金も父の所で働いた金で出すと言ったら、父も義母も、あっさり承諾してくれた。
こうして僕は20歳にして高校に通うことになった。



37 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)12:57:39 ID:NIs() ×
20歳ともなれば中々に周りの目が気になってくる年齢で、今頃?といった目で見られることに恐怖を感じ、一度は高校に行く事を止めようと思い、職場の1番歳が近いにいちゃんに相談した所、ぶん殴られた。

にいちゃんは、周りの目がなんだ、そんな事気にするな、俺なんか傷害罪で少年院に入ってたと明かしてくれた。僕が入社当時本音を言ったから彼も本音を聞かせてくれたのだ。

結果、何とにいちゃんも高校に通うことになった。



38 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:00:58 ID:NIs() ×
にいちゃんは1年の頃退学になっていたため、1年の単位はあった僕の後輩となり、何だか変な感じだったのは覚えてる。
僕は彼がいたおかげで高校に通うことができた。彼には感謝しても仕切れない。

高校に入学して見たら案外、ジジババもいればおっさんもいたし、1つ上にはこれまた案外同じ職場のおじさんがいた。
自分の常識なんて凝り固まったものなんだと痛感したよ。



39 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:03:20 ID:NIs() ×
学校のメンツは変人ばかりで、結構歪なものたちばかりだったから簡単にグループは出来なかった。
その代わりクラスメイト全員が友達、そんな感じだった。

ここから先は期間が空いて、1年間立つ。



46 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:14:50 ID:NIs() ×
一年後、学校をやめて専門の道に進んだものもいたけど、僕はなんとか1学年上がり、3年生に。
母の元にいてくすぶっていた友人関係とは違い、腹の探り合いなんてしないで本音を言っていたら、驚くくらい友達が増えた。

正直、前の友人なんて、一緒に話す事はあれど、友達か と聞かれれば返答に迷うような連中ばかりだった。でも今なら心から言えるよ、彼らは僕の友達だ。

そんな友達の1人が自殺しかけたところから3年生が始まる。



47 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:20:10 ID:NIs() ×
自殺を試みた、彼女は同級生ではあるが、去年卒業することができなかった、いわゆる留年組の1人だった。
自殺の件は、学校のトイレでリストカットをした所から始まる。第一発見者は他ならぬ僕。障がい者用のトイレ?から血が流れているのに気付き、悩んだが扉をぶち破った。 どうも土木関係の仕事のせいで正面突破が多くなって困る。



48 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:24:21 ID:NIs() ×
幸い一命をとりとめたが、僕はひどく恨まれた。彼女は本気で死ぬつもりだったと言っていた。

実は僕も自殺しかけたことがあった。その時は母が泣いて止めてくれた。今でも僕の右手首にはリストカットの痕がある。その事を今思い出しても心が痛む。

家庭のことに深入りされたくない、それは誰だって同じだと思ったけど、どうも僕は彼女を放っておく事はできなかった。この時点で彼女に惚れていたからかもしれない。



50 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:26:51 ID:NIs() ×
彼女には止められました、拒絶されましたし無視されましたが、めげずに彼女の病室に足を運び続けた。
何だか昔の自分を見ているみたいで、どうもむず痒かったのかな。

彼女が退院する時には待ち伏せもした…これだけ聞くとストーカーみたいだけどね。必死だったから許してほしい。



51 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:30:09 ID:NIs() ×
僕は彼女の病室に一度しか足を運んでいない親に疑念を抱いていた。
僕は家族に、人に恵まれた。だから、もしも彼女が誰かに傷を受けているのだとしたら放っておかない、そう思い彼女を強引に食事に誘った。



53 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:31:52 ID:NIs() ×
彼女も毎日あしげもなく通院してくる僕に思うことがあったのだろう、近くのジョイフル(ファミレス)に入り、話を聞かせてくれた。


54 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:36:29 ID:NIs() ×
>>52 すまない…できるだけ短くまとめてみるよ。

家のことで悩んでいる、と彼女は言った。深くは聞く事はできなかったが、相当根深い問題であることだけは分かったら、僕はお節介とは分かっていても彼女のあの事情に介入した。
2ヶ月経って、やっと彼女は父親に暴行を受けていたことがわかった。職場の同僚にそう言った事情に詳しい友人いたため、その人と協力して彼女は父と離れることができた。



60 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:45:27 ID:NIs() ×
彼女は仕事に困っていたそうだからうちの事務所を紹介したが拒否される。予感はしていたけどね。
たまたま職場にいた金髪のにいちゃんがアパレル関係を運営している親族がいたから、その人の元へ行くことに。彼女は地方を離れることになった。彼女とは一度付き合う事はあったが、恋人ごっこのようなもので、夏の夢と消えたよ。



61 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:50:23 ID:NIs() ×
去年。そろそろ高校生活も終盤となり、僕はこれからどの道に進むか迷うこととなる。父も義母も好きにしていいと言ってくれていたが、これ以上迷惑はかけられないと思い、一人暮らしをすると決めていた。
偶然地方に帰ってきていた彼女にあちらで知り合った人が、彼女の気の慰めにと思い夏描いた絵を気に入ったそうで、その人がイラストの道を示してくれた。
僕は其方に進む事を家族に明かし、義妹も止めてくれたが、僕は再び上京する事を決めた。



62 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)13:55:22 ID:NIs() ×
まず上京して向かったのは母の元だ。母は祖父母に引き取られていたため、自然と祖父母の元に向かうことになる。が、母はすでに亡くなっていた。
僕を葬式に呼ばないでほしいという遺言だったそうだ。



63 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)14:00:50 ID:NIs() ×
母の墓の前で、約束について考えた。心も、体も健康でいてほしい。僕は達成できているのだろうか?答えは帰ってこない。悩んだ。これからも続けて行くモチベーションがなかった。彼女はそんな僕を支えてくれた。僕がいたから私は生きているのだと。


64 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)14:04:19 ID:NIs() ×
義妹は今高校生。彼氏とよろしくやっていると聞いた
にいちゃんは今大学受験に向けて勉強を積んでいる。
やりたいことを見つけたそうだ。
彼女は今インドで医学の勉強をしている。駆け出しの研究生だと聞いているが、毎日が充実していると言っていた。



65 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)14:06:50 ID:NIs() ×
僕はイラストの勉強をしている。この春新しく知り合った人がアプリのキャラデザの仕事をくれて、今はゼルダと仕事の二足わらじだ。
彼女も新しくできた。年下の、よく笑う子だ。



67 :◆uU1f1gXrpQ :2017/04/03(月)14:11:54 ID:NIs() ×
言いたいことを書けた、そんな気はあまりしないが、人の輪と、若さは何よりの宝だ。その一方は嘘をつかないだけで手に入る。僕はたまたま恵まれてこんなところまで来れたけど、このスレを読んで、1人でも実践してくれる人がいると嬉しい。




オカルトです。

長編(改行編集してないので見にくいかもです。PC閲覧推奨)

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